イーグルスカウトへの道

日本にいながら海外でも活躍できるグローバル人材に育てたい。勉強しながらアウトドアも満喫したい。非常時にも対応できるサバイバル術を身につけたい。その解決策は Scouts BSAにあります。

ワールドスカウトジャンボリー

f:id:milktogogo:20190801180206p:plain

4年に一度のワールドスカウトジャンボリー

 第1回のワールドスカウトジャンボリーは1920年ロンドンで開催されました。戦争中は一時中止されたものの、おおよそ4年に一度開催されています。日本でも1971年富士宮市朝霧高原、2015年山口市きらら浜で開催されました。

2019年はアメリカのウエスバージニア州にあるサミットベクテルで開催されました。アメリカの軍隊やAT&Tの協力で超ハイテクなワールドスカウトジャンボリーになりました。

次のワールドスカウトジャンボリーは、2023年韓国のセマングムで開催予定で米軍基地の近くです。

スカウトの参加資格は14才から18才の誕生日までとなっているので、スカウトとして参加できるのは一生に一度ということになります。

18才以上で参加する場合には、IST(International Support Team)とよばれるスタッフとして参加するか、もしくは20才以上のAdult Leaderとして参加するかです。ISTは参加者よりも数日前から会場に入り、トレーニングを受けたり会場の準備などをして、閉会後も後片付けをします。

サミットベクテル

 BSA(ボーイスカウトオブアメリカ)が2013年にオープンしたハイアドベンチャーに特化したキャンプ場です。約1kmの長距離ジップライン、ロッククライミング、ウォーターラフティング、スクーバダイビング、ライフルシューティング、マウンテンバイクなどアクティビティが充実しています。

リーダーシッププログラムやサービスプロジェクト、SDGs(持続可能な開発目標)プログラム、礼拝サービスなどもあります。

注目すべきは、通信インフラとシステム化です。AT&Tが全施設及びキャンプ場にwifiを完備し、バッテリーをチャージする場所も48か所あります。第24回ワールドスカウトジャンボリーでは、参加者全員がノーバスリストバンドをつけて、アクティビティやショーの参加ログ、プログラム修了証、キャンプワイドゲームの参加、友達との情報交換、ポイント加算など様々な用途に使われていました。

スマホにアプリをダウンロードすると、朝のニュースレター、地図、会場間の移動時間、アクティビティやショーのスケジュール、待ち時間など必要な情報が得られます。バディと一緒にどのアクティビティやどのショーに参加するかを決めることができます。

食材も、このアプリ使って受け取るのですが、その際にバーコードで読み取ることにより在庫管理がされています。ロジスティックも無駄を省いて効率化されています。

サミットベクテルへのアクセス及び、サミットベクテル内移動用のシャトルバスは、TMS(Transportation Management Service)で一元管理されています。

キャンプ場での生活

 ワールドスカウトジャンボリーに集まるスカウトたちは約4万人。スカウトテントと呼ばれる大きめのテントとコット(簡易ベッド)が会場に用意されていて、2人1組でテントに寝泊りします。机、ランタン、クッキングギアなど必要なキットも会場に用意されています。

トロールごとに食事は一緒にとりますが、たいてい近くでキャンプしているパトロールと仲良くなり、お互いに食事を作りあいしています。

会場が広いので移動時間がかかるのと、人数が多いので待ち時間が長く、効率よくアクティビティを回るのは難しいです。それでも色んなアクティビティやショーに参加し展示会場を数多く回ることで、たくさんポイントをゲットすると、表彰されてスペシャルネッカチーフやパッチをもらうことができます。

トレーディングショップでは、スカウトグッズ、キャンプギア、服、お土産などが売っています。ワールドスカウトジャンボリー限定のグッズもいい記念になるでしょう。

ワールドスカウトジャンボリー開催中にアマチュア無線との交信や、ISS(The International Space Station)との交信も行われます。