ログをとると未来が見える
ログをとることの重要性
ボーイスカウトでもカブスカウトでもログをとるという課題があります。例えば、腕立て伏せ・腹筋・ランニングなどの運動を1ヶ月(カブスカウトは1週間)続けて行い、その回数や時間を記録します。スカウトハンドブックの一番最初のページには、いつ入会して、いつどのランクに上がったのかということを記録します。
ログの種類はランク、アワード、キャンプ、奉仕活動、メリットバッジ、フィットネス、お小遣いなど様々です。
ログをとると、今の自分の状況が把握できるようになります。続けてログをとると、上達していることに気づきます。1日ずつだと見えないことでも、続けることで大きな変化につながるからです。
ログによって自分を客観的に見ることができ、自分を理解することができるようになります。その自己分析が、「将来自分は何をやりたいか」を考える時に一番重要なことなのです。
ログを見て振り返ると、「このキャンプが楽しかった」、「こういうことができるようになった」、「このトレーニングで仲間がたくさん増えた」、「このキャンプに初めてスタッフとして参加し、大変だったけどやりがいがあった」など、いろいろ感じるとともに、「次は何をやろうか」という原動力になります。また、色んなメリットバッジをとることで「これは自分に向いてる、向いていない」と自分の適性をみることもできます。
ボーイスカウトは、自分が体験したことのログをとり、コツコツと地道な努力をすることで誰でもイーグルスカウトになれるようなプログラムになっているのです。
スカウトブック・ドットコム
スカウトハンドブックには、スカウトに必要なスキルが詳しく説明されているだけでなく、スカウトたちが自分でログを記入できるようになっています。
スカウトが昇格する時に行われる「スカウトマスターカンファレンス」や「ボードオブレビュー」という面談では、スカウトが記録したログやこなした課題の一覧表をチェックして面談時に質問しています。一人一人の面談ではこの紙ベースのスカウトハンドブックが使われています。
スカウトハンドブックを電子化したのが、スカウトブック・ドットコムです。紙ベースのスカウトハンドブックと併用して、スカウトたちの進捗状況を一目で把握できるように、スカウトブックを使って管理しています。イベントカレンダー、スカウトの昇格、OA(オーダーオブアロー)の記録、アワードやパッチの発注、リチャーター(登録の更新)など全ての申請をスカウトブックで行なっています。スカウトブックは年々進化し、BSAのシステムとリンクするようになったおかげで、申請書類のほとんどが紙ベースからオンラインに切り替わり大変使い安くなりました。
また、スカウト自身もスカウトブックを使うことで、カブスカウト時代からの記録が全てスカウトブックで見ることができるようになり、ある意味「私の履歴書」ともいえます。