サマーキャンプの費用
英語づけ1週間のサマーキャンプ、いくらぐらいだと思いますか?
今年のボーイスカウトのサマーキャンプは 沖縄(ホワイトビーチ)が325USDで、東京(タマヒルズ)が275USDでした。テント泊、食事、プログラム料金すべて込みの値段です。
サマーキャンプのプログラム
ファーストクラス以下のスカウトは、主にファーストクラストレイルといって基本的なスキルの課題をこなしていきます。興味があるメリットバッジにチャレンジしてもいいです。アーチェリーやライフルシューティングが人気です。
ファーストクラス以上のスカウトは、イーグルスカウトに必要なメリットバッジを優先的にとっていきます。約140あるメリットバッジのうち40ぐらいが、沖縄や東京のサマーキャンプで提供されます。
沖縄のキャンプはビーチで開催されるので、カヌー、カヤック、水泳、ライフセービング、フィッシングなどが人気です。
東京のキャンプは森林の中での開催で、乗馬、ゴルフなどもあります。
スポーツ以外にも、彫刻、木彫り、革細工など工芸もありますし、ゲームデザイン、ロボティクス、エレクトロニクス、天文学、海洋学など理系、コミュニケーション、パブリックスピーキング、法律など文系、キャンプ、クッキング、ジオキャッシュイング、オリエンテーリング、パイオニアリングなどスカウトスキル関係のメリットバッジもあります。
メリットバッジは、スカウトたちが様々な趣味や職業に興味を持ち、自分の進路を決めるきっかけになっています。
ボランティアで成り立っている
なぜこんなに安いのか。運営がすべてボランテイアで成り立っているからです。
ファーストクラスランク以上のスカウトがスカウトマスターから推薦状をもらってキャンプスタッフとして参加しています。キャンプの前日からやってきて、キャンプの設営、食事、調達、給水などプログラムに必要なことを準備してくれています。
アダルトリーダーは、キャンプディレクター、スカウトマスターやスタッフの他に、メリットバッジカウンセラーとして活躍しています。メリットバッジカウンセラーは、スカウトたちと一週間テントで過ごしながら、昼間はスカウトたちにメリットバッジを教えてくれます。
キャンプ費用は米軍基地を利用しているため1人1泊3USD程度しかかからず、費用のほとんどは、食材と資材にあてられています。人件費はゼロです。
自分の子供がスカウトとして参加しているからボランティアで参加しているという保護者もいれば、子供はすでにイーグルスカウトになって卒業してしまったけれどスカウト活動が好きでボランティアしているという人もいます。ボランティア休暇を取得してサマーキャンプに参加する人もいれば、仕事を休んで参加する人もいます。
アダルトリーダーを長くやっている人は、スカウト活動ができるように裁量自由な職業を選んでいる人も多いです。
サマーキャンプの魅力
一週間もサマーキャンプで過ごすと色んなことが起きます。ホームシックになったり、レインギアを忘れてずぶぬれになったり、ケンカをしたり、時間管理がうまくいかずイライラしたり。
それでも、一緒に過ごして楽しかった!と感じ、また来年も参加したいと思います。
一緒にいる時間が長いので、先輩スカウトから色んな話を聞くことができます。
1回のキャンプで300人以上のスカウトが集まるので、他のTroopのスカウトとも友達になります。他のTroopの様子を見て、参考にすることもあります。特に最後の夜にあるキャンプファイヤでは各Troopがスキット、歌、ジョークのいずれかを披露してみんなを楽しませてくれます。
開催されるメリットバッジが多いので、スカウトは色んなリーダーから色んなことを学びます。
スカウトショップが開かれ、スカウトたちは休憩時間にアイスやお菓子を買ったり、スカウトグッズを買ったりしています。
サマーキャンプでは、大人のリーダーも多いので毎晩ボードオブレビューが行われ、ランクの昇給もしやすいです。サマーキャンプ中に昇級したスカウトは翌朝のフラッグセレモニーで特別なスカーフを授与されます。
また、Honor Patrol や Honor Scoutといった表彰もキャンプの最終日に行われます。
たったの一週間ですが、スカウトたちは驚くほど成長するのです。